INDEXフィクション 【1000int】ズレ 1000 INT 2024年7月9日 フィクション 「おれの手が何もないところにある……。」 おれは自分の体の強烈な違和感に気づいてしばらくしてから、ようやくそんな言葉を絞り出した。 ベッドで目を覚ましてすぐは全身の感覚がなくなったように思われた。驚いて右腕をつねる。 やはり何も感じない…… 「いてっ」 おれは自分の口をついて出た言葉に驚く。なにも感じないのに痛がるとはどういうことだ。 もう一度腕に意識を集中させて先程よりも強くつねる。肉が潰れ神経を圧迫する。確かに痛い。 しかし痛みを感じた先に目を向けると、そこは右腕ではなかった。 信じられない思いで右腕を振る。すると手のひらに当たる空気の手応えが、本来の位置から40cmほど右側の、「なにもない空間で」確かに感じられるのであった。 ~~~~~~~~~~ フィクション。コミカルではありますが性描写を含むので注意してください。約2000字。 目次 [ open close ] このコンテンツはパスワードで保護されています。閲覧するには以下にパスワードを入力してください。 パスワード: INT: 1000 UserID numbers: 940522057085636618 shift